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友達がFBでシェアしていた動画がなんとも興味深かった。
内容はフィンランドはなぜ、世界で一番学力の高い国になれたのか。
ざっくりお伝えすると、「宿題」を無くしたらしい。
もともと授業時間の少ないフィンランドにおいて、宿題すらも撤去。
結果、世界一子供の学力の高い国になった。
マイケル・ムーアが取材していたから、馬鹿みたいな本当の話なのだろう。
動画には、実際のフィンランドの学校教師がたくさん出てくる。
その様子を見る限り、決して「宿題」を無くしたから、という理由だけじゃないのは伺い知れる。
おれの中のフィンランドのイメージは ”北欧メタル” か ”かもめ食堂” の二択なのだが、おそらく、国自体がとても人間の感情に則した作りになっているのだろう。
幸福実感度の高い国、というのは昔どっかのインターネットサイトでも話題になっていたが、それ自体なかなか面白い数値だし、日本が低いのはなんとなくわかる。
”学校ビジネス”についての話が最後にちょろっと出てくるが、驚くことにフィンランドには私立が無いらしい。
全て公立。
さらに驚いたのが、学校ごとに偏差値を出していない。
つまりは、あの高校が頭いいとか、あそこは馬鹿しか行かない、といった日本では当たり前ことすら”存在していない”らしい。
近所の高校に通えばいいんじゃない?
なんて教師たちが涼しい顔で語っていた。
何度も言うが、結果世界一だ。
頭の固い日本の教育関係のお偉いさんたちは、根本から考えを改め無いといけないのかもしれない。
勉学については一つだけ思うことがある。
「宿題」がない、ということにも繋がるのだが、”目的のための手段” が ”勉学” であるということ。
何かになりたいからそのための勉強をする。
当たり前のことなのに、この宿題というものはそれに対しまったく意味を成していない。
一部の生徒においては、自分自身の目的と、必須科目から出される「宿題」が一致することもあるだろうがそれは稀だろう。
いい大学に入りたいから勉強する?
それは目的にはならない。
いい大学に入って何を勉強して、何になりたいか。
安定を求めて東大に入っても終身雇用なんてすでに死語同然だ。
スタジオエンジニアになりたいなら、機材を学べばいいし、プッシャーになりたいならギャングスタ映画を見まくらなきゃならない。
ま、それは半分冗談やが。
あとは全てに人間の良心があればいい。
それが多分一番重要。
態度の悪いスーパーのレジ打ちは、多分レジを打つのが嫌いだし、興味ないのだ。
じゃあレジ打ちに興味あるやつがいるのか?と言われそうやが、嫌いじゃないやつはいると思う。
そういうやつがやればいい。
マイナスの空気がマイナスの空気を生むだけ。
そういう”やらされてる感”を出されるのが個人的には一番イラッとくる。
学校の時間が少なく、遊ぶ時間が多いのはいい。
親は大変だろうが、国自体の治安がいいからある程度ほっとけるのだろう。
日本やアメリカでは少し難しそうだ。
すぐに何かが変わるわけではないが、まったく別の側面から物事を見ていくのは気分も晴れるし、なかなかいいことである。
そんな、良かった動画の話。