生暖かい夜を歩いていると、ふと誰かに電話したくなるのだ。

3秒後、そんな軽いタッチで電話できる友達がほとんどいないことに気付き、何もなかったフリをする。

 

道路の左向かいの焼き鳥屋では子供たちの騒ぐシルエット。

右手には室内でボルダリングに勤しむ女の子。

 

牽制球のような春の雪にさらされながらも、おれの嫌いな冬は終わりを告げたような気がする。

そう、こんな夜はまっすぐ家に帰るのが途端に勿体無く感じてしまう。

 

 

よく分からない衝動を抑え、たまに行く高円寺の古着屋で春用の3000円のシャツを買った。

 

 

 

会った友達にはポロっと話してしまったりするのだが、半年ほど前からどうも体調が悪い。

言われた方も困るやろし、いつか治ったら長文にしたためてやろうと思っていたが、これがなかなか手強い。

 

 

そんな中、追い討ちをかけるように熱が出るので、近所の町医者に最近顔を出していた。

 

 

町医者はいつも空いており、主治医のじいさんはなかなかすっとぼけた感じでお気に入りなのだが、あまりに熱が上がったり下がったりするもんで先週の土曜日、また診療してもらった。

 

 

「うーん、ここまで長引くのはインフルでもないし、なんだろうねぇ。」←じいさん

 

「なんでしょうねぇ。」 おれ

 

「胃腸炎かもしれんね。胃腸の調子悪くない?」 じいさん

 

「全然悪くないです。」おれ

 

「ちょっと横になって。」 聴診器をお腹にあてるじいさん

 

「お腹グルグルいってるよ!胃腸炎じゃない?お腹調子悪くない?」 じいさん

 

「いや、普通です。」おれ

 

「とりあえず胃腸炎の薬出しとくから飲んでみよう。」 じいさん

 

 

半笑いで病院を出るおれは言われるがままに薬を飲みやり過ごすことにした。

が、たしかに言われてみれば調子が悪いのかもしれない。

なんせ子供の頃からおなかが異常に弱く、むしろそれが当たり前なのだ。

 

 

 

帰り道、桜の花びらが足元で円を描き飛び去っていくのを見た。

 

 

今夜はカレーうどんかな。

 

 

 

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人生が早く過ぎてほしいから、おれは睡眠をとりまくる。

そこにはネガティブさのカケラも無く、ただ単に過ぎたいだけ。


現状を維持しようとしないスライムで出来た脳みそは、何にも固執しないように出来ているらしい。

それが俗に言う冷たいのかも分からないが、愛情深さの反面だと、この世の数人だけが知っていて、それでいいと思っている。

あんなに固執してた音楽にすら、最近は距離を置くほどだ。


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幼少期のわがままさはもう取り戻せないのだろうか。

前向きになりたいと考えてる時点で才能無い、みたいなもんかもしれない。


でしゃばらず、でしゃばりたい。


人見知るから、足りない分は音圧で埋めてきた。

賢い人は随分見返りを求めるから、おれはその分馬鹿になっていったし、そんな自分をだんだん好きになった。


今日は少しだけ春の風が吹いたし、これからもっともっといいことがおれを待っている。

いつもこの季節はそんなことをひとひら思う。

 

  

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▲▲ベースの弦を二度買いに行くに至った経緯について▲▲ 

 

秩序はその秩序が崩壊する瞬間の美しさの為にだけ、存在する。

それは時速30kmの球でもデッドボールを避けないことであり、狂ったものを狂ったとすら感じないまともな姿勢である。

無秩序の同義語は自由だが、逆から読むところのそれは自由の崩壊だ。

全てにマヨネーズをかけてしまう自分への戒めでもある。

秩序とは、ルールに縛ることで均一的な等価を得ようとする外界のことであり、自分以外の全ての事象を指す。

ある種の悪だが、感情を裏切られない限り感じれないその”何か”はとても味が濃い。

ありきたりのものに飽きてしまった、などと無下な世界観を押し出す前に、いっぱしにほざく前に、花見にでも行くことだ。

お花畑の様な頭で知りたいと願わないことだ。

とどのつまり、ラブリーな雰囲気の女の子が「くまさん」というワードを発した瞬間に、その人の魅力の全てが抜け落ちてしまうような場面のことだ。

三ツ星レストランのブリュレに納豆は入っていない。

すべからく。
とはどういう意味なのだろうか。それを調べるほどの余剰を博していない脳に、血液が足りているかどうかは分からないが、ベースに対する話はこれくらいにして、作業に戻ります。

ちゃお。 

 

 

 

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こんなに毎日聴いていると、おれはこの曲について一文書かなければならないような気になってきた。

 

 

 

鬼  /  糸~意図~REMIX feat. BES, 漢

 

 

  

 

 

 

鬼は自身の壮絶な半生を綴った「小名浜」という曲で知られる福島県出身のラッパーである。

 

  

小名浜」は日本語ラップの一つの到達点として異論を挟まないものであるが、そこからの地続きに見えたこの楽曲の世界観を初めて触れた時は、なんというか、ビックリした。

 

 

 

 

 

親と子の繋がりを糸というテーマで紡いだこの曲。

 

 

 

 

 

まず耳に触れるのはそのサウンドだ。

 

 

日本語ラップのヘビーリスナーでもなかなか出会わない完成度のトラック。

 

ストリングスを中心に、そのサウンドは一本のよく出来た任侠映画さながらの起承転結を含み、ラッパーの言葉を走らせる。

 

鬼の2バース目のトラックなど圧巻である。

 

 

 

もちろんトラックとラップは表裏一体であり、混ざり合った形が結局のところヒップホップであるため、ではラップはどうか。

 

 

 

 

 

鬼、BES、漢なんて外すわけがない。

 

 

  

 

 

元々は鬼、BESの2MCによるマイクリレーの曲であったが、バイナル化にあたりMSCの漢が1バースを追加。

 

つまり流通しているCDとはバージョンが違う。(ちなみにバイナルは現在入手困難)

 

 

 

 

鬼やBESの時点でとてつもなくかっこ良い曲なのだが、そこに漢のバースが加わることでこの曲はよくも凄いところに到達している。

 

特に、漢の最後のフレーズでは毎回鳥肌が立つ。

 

 

 

 

 

彼らの子供時代を想像するに、壮絶な様相と同時に実は日常に点在してるであろう風情を呈す。

 

 

なお、漢の著書、ヒップホップドリームでは痛快かつ飄々とその様子が描かれているが、それは本人があくまで前向きに捉えた心の鏡文字であり、ヒップホップという表現に出会いタフに生きてきたからこその飄々さ。

 

 

 

決して当たり前に出せるものじゃない。

 

 

 

また、本作品の首謀者、鬼は日本語ラップの世界でも最上級に文学的なリリシストだと称されるラッパーである。

 

 

前記した「小名浜」を聴けば一発だろう。

 

 

 

その曲達に共通するのは、なんとも重苦しい色合いだ。


獄中で書かれた曲も多いことも影響しているだろう。

 

 

 

 

 

こんな歌詞がかけるラッパーは本当に稀な人種だと思う。

 

 

 

日本語ラップの一つの到達点。

 

 

 

2011年作。

 

 

日本語ラップファンを名乗り、

この曲を知らなかった事を恥じたほどだ。

 

 

 

 

 

 

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この眠みに魂の休息、などかっこいい理由を付け、全てを正当化してやりたいくらいだ。

 

 

 

 

意を決して体を直立化。

 

 

 

スコセッシ監督の「沈黙」を観に歌舞伎町のTOHOシネマズへ。

 

 

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映画館というのはなんとも気持ちいい空間である。

 

薄暗くて。

 

 

ちょっと大きめのホールにライブを観に言った時のような、微量な緊張感。

 

 

 

 

既に作られたものが放映されるだけなのに、不思議と緊張感がある。

 

それが千円台で感じられるだけでもそこに価値を感じてしまう。

 

 

 

 

 

まだ公開中なので、内容には触れないが。

 

 

とても感動した。

 

「沈黙」は物凄くいい映画だった。

 

 

 

 

是非映画館のスクリーンでその”沈黙”を味わってほしいと思う。

 

 

 

 

宗教と信仰をキーワードに、それをある面から力強く、そして残酷に切り取られていた。

  

 

噂通り、”絵”も大変綺麗な映画だった。

 

 

 

 

私自身は無宗教で、映画に登場する信教徒達のような気持ちは持ち合わせていないが、それに取って代わるものは持っている。

 

恥ずかしいがそれは愛である。

 

 

 

それと置き換えて観た。

 

 

 

ティーンの頃、通っていた学校がキリスト教系の学校であったので、無理なく入り込めた部分もあるかもしれない。

 

 

 

 

 

BGMのまったく流れない、物音と自然音だけの2時間41分は、自分でも驚くほどあっという間であった。

 

 

 

 

しかし。

 

 

なぜあんなにつまらない予告編なのだろうか。

 

 

シンゴジラの時は、あの予告編のつまらなさも一種の策略かのような声が上がったが、予告編なんて面白いほうがいいに決まってる。

 

 

 

 

これからはより一層、予告編は参考にならないなと感じた次第。

 

 

 

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映画後、元バンドメンバーに誘われて渋谷へ。

 

 

仕事の情報交換が目的だ。

  

 

 

おれたちみたいなその日暮らしの半社会人(反でもある)にとっては、とても大事なことである。

 

 

 

もちろん久々に顔も見たかった。 

 

 

 

 

 

 

ベーシストのキムは、今onepageというバンドでベースを弾いている。

 

飲みに行く前に、渋谷のeggmanでバンドメンバーや熊本の後輩バンドマン達を紹介されたが、なんだか懐かしい気持ちになった。

 

しばらく離れてただけなのだが、ライブハウスでバンド界隈の新しい人間たちと出会う、そんな空気が自分からすっかり薄れてしまっていたらしい。

 

 

 

 

界隈的にはメロデックパンクやエモ、といったとこだろうか。

 

 

 

黒いTシャツ達がひときわ眩しく見えた。

 

 

 

 

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キム行きつけの居酒屋で一杯。

 

 

 

ビール一杯で見事に酔っ払ったが、募る話が山のようになりかけていたので、その牙城を少し崩せて良かった。

 

 

いまや熊本の同級生で、バンドでバリバリ活動してるのは、キムくらいだから、とても応援している。

 

 

 

 

 

近況を交換し、終電前に切り上げる。

 

 

 

 

 

 

 

おれはキムとバンドをやっていた7年前を思い出していた。

 

 

 

あの時は毎月東名阪のツアー。

 

バンドも掛け持ちし、カツカツだったが楽しかった。

 

 

 

 

 

借金をしまくり、無理して生活の全てを音楽に投げやることはしなくなったが、いままで辿ってきた軌跡の全てを、表現として表せればなんでも良い。

 

 

 

それが共有出来たら嬉しいことだし、無駄だと思いたくないからだ。

 

 

 

 

直接そんな話をしたわけではないのだが。

 

 

 

 

 

 

 

そんなことを再確認した。

 

 

 

 

 

 

 

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ひさびさに聴いている。

 

ナンバーガールを。

 

 

 

PVのイラストは向井画伯のだろうか。

 

 

昔読んだナンバーガールの結成秘話の漫画が面白くて。

いまでも買っておけばよかったなと。

 

 

たまに思うのだ。

 

 

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最近。

 

おじさん風のおばさんや。

 

 

おばさん風のおじさんをよく見かける。

 

 

 

 

性別の枠はどんどん薄れて、いつかは、おねしょしたり、赤子みたいに。

 

 

 

 

還る場所は同じ。

 

 

 

 

 

天国だったのだろうか。

 

地獄だったのだろうか。

 

 

 

 

 

もしインド哲学における輪廻転生があるとするなら。

 

 

 

 

 

 

 

なまこ希望。

 

 

 

 

 

 

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= 極私的 つけ麺世界ランキング  2017現在 =

 

 

 

 

 

 

まず、おれにはこのランキングをつける資格があることをここに宣言しよう。

 

  

 

とても食っているからだ。

 

つけ麺を。

 

 

 

 

ランキングに新宿が多く、こいつ、もしかして新宿でしかつけ麺食ってねぇんじゃねえか?と思われそうだ。

 

 

 

 

 

 

ノーノーノー。

 

  

誤解しないでいただきたい。

 

 

 

 

 

たまたまレベルが高いのだ。

 

新宿。

 

 

 

 

 

 

 

 

1. 風雲児 (新宿)

 

 

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言わずと知れたつけ麺界の「風雲児」。すごい人気店でも時間帯によって”並び”(人気バロメータ)にムラが出るのだが、風雲児は一定。オープン時間帯過ぎたらずっと並んどる。それくらい凄い。凄まじく美味い。仕事が丁寧。なんだかつけ汁フルーティ。どんだけ時間かけて作ってるんだと、強いこだわり溢れる一杯。元ホテルマンの素晴らしいホスピタリティを持った店長(サーファー風)が出迎えてくれます。世界1位。

 

 

 

 

 

 

2. 翔 (新宿)

 

 

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都内の塩ラーメンではトップクラスの人気店。とても有名な翔。普通のラーメンも最高なのに、つけ麺がバリうまい。トッピングの宝庫。ローストビーフ、鶏胸肉など、4種類くらいの肉がちょっとずつ入ったり、乗ったりしている。少し乗ったわさびがとても上品。しっかりした鶏白湯のつけ汁。濃さにも抜かりなし。世界2位。

 

 

 

 

 

 

 

3. 魚雷 (熊本)

 

 

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唯一都外からランクインの熊本の魚雷。なんといってもカレーのルー(ザラザラ)トッピング。これが革新的な旨味であり、ほかに見たことない。魚介系の王道を行く味ながら、ちゃんとその先まで到達している。九州ラーメン界の良心。熊本でつけ麺食うなら魚雷。他は行かんでよろしいよ。世界3位。

 

 

 

 

 

 

 

 

4. 五ノ神製作所 (新宿)

 

 

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全国的にはまだ所縁のない海老つけ麺を展開する当店。この店も凄まじい人気店。見た目通りのおしゃれな味付けにより、女性客がとても多い。僕は毎回、海老トマトつけ麺(バジル付き)を食べます。トマトの酸味、肉と海老の旨味でなんだか爽やか。でも味しっかり。ここでしか食えない味。三回目にハマります。世界4位。

 

 

 

 

 

 

 

以上、つけ麺、世界ランキングをお送りした。これを見て来店した方。一回目でピンと来ないこともあるだろう。でも二度、三度来店してみてほしいと思う。素晴らしい芸術はその奥深さゆえ、一度じゃその良さに気付けないのです。レッドツェッペリンなのです。ご静聴ありがとう。さようなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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二郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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