コンビニではスマップが爆音でかかっている。

そしてそれは、ただかかっているわけではない。

 

 

メドレー方式である。

 

 

今が2016年12月であることを強く実感させる。

 

 

 

 

 

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おればバイクが好きだった。

 


16歳で中型自動二輪の免許を取って、初めて買ったバイクはSR400。


タンクはオレンジにペイントされたオリジナルで、トラッカー仕様のハンドルが取り付けられたカスタムバイクだった。

 


週末は免許取り立ての友達たちと、名も知らない峠に向かい、何度も死にかけた。

 


楽しかった。

 



山でスリップしてバイクに足が挟まれたまま数十メートル引きずられようが、帰りにはいつもの溜まり場で仲間とはしゃいでた。

 

ジーンズじゃなかったら終わっていた。

 


幸運にも大事故を起こすようなことはなかった。
大抵自爆である。

 



転ぶとハンドルが曲がってしまうので、直すまでの気持ち悪い感覚を今でも覚えている。


命をかけて遊ぶという美徳で、生を実感する崇高な手段は若さに便乗する。

 

田舎だということもあっただろう。

 

命の重さなど、言葉だけでは通用しない年頃だった。

 

 


のちにそれはバンドで速い曲を演奏することに取って代わるのだが。

 

 



音楽に気持ち良さを見出したのはそんな瞬間でもあった。

同じ場所で演奏しているのに、ドラムやベースと一緒に演奏することで、バイクに乗ってる時のようなスピードによる快感が得られる。

 


いまでも不思議に思う。
スタジオなんて狭い空間で、一歩たりとも動かなくとも演奏中のスリリングさはスピード感を伴い、アドレナリンを放出させる。

 


バイクのようにスピードを出しすぎて崖から身体が投げ出される危険性もない。

 


そんなことを考えつつ、なぜか。

 

最近またバイクに乗りたいなぁという想いにふけっている。

 


冬のバイクから立ち上がる排気ガスとエンジンの蒸気に目を奪われてしまうのだ。


バンドをやってないからだろうか。

 

 


写真は東京に出たあと、22歳くらいのころに自分好みにカスタムしまくって乗っていた、XS250という旧車だ。

 


こちらもキックでのエンジン始動。
アナログは美徳だが、続けるのはなかなか大変である。


ほんとに好きな人にしか続けられない。

 

別にキックが嫌で手放したわけではないが。

 


フリーウェイという125のスクーターなんて今の自分にピッタリだと思う。
昔から好きなバイクだ。

 

形もレトロでかっこいいし車検もない。

 

 

旧車で出回る数も少ないので手に入るかどうか。 

 

 

 

冬のバイクなんてしんどいだけ。

頭で考えるだけなら答えはひとつだ。

 

 


またバイクに乗る日は来るのだろうか。